メイキコウ

コンベヤトラブルシューティング

コンベヤの不具合対応について

故障と思われる現象が発生した場合は直ちにコンベアの使用をやめてください。本トラブルシューティングを参考にお客様で不具合原因の確認を行う場合は、機械および電気の専門知識がある方が実施していただくようお願い申し上げます。そして必ず1次側の電源を切ってください。

コンベヤ修理及び部品交換のお問い合わせにつきまして、お問い合わせ時に型式と製品番号または図面番号を記載いただけますようお願いします。
型式と製品番号または図面番号からコンベヤの機種及び製品データを調べ部品情報やコンベヤの仕様を調べることが可能です。
弊社の図面または取扱説明書(保証書)に書かれている番号をお知らせください。

※フリーローラ(グラビティコンベヤ)につきましては、製造番号及び図面番号が記載されていないモノもあります。
機種の特定に関しましては、ローラ径、ローラ幅、シャフト(軸)径、シャフト長さ、フレーム寸法などの情報が 必要となります。

コンベアの動力部(モータ)が動かない。

2つの原因が考えられます。順に確認してください。 1.電源が入っているかどうか確認してください。さらに一次側のメイン電源についても確認してください。
→電源が入っていない場合は電源を入れてください。

2.電源が正常に入っているのにコンベアが動かない場合は、下の4つの原因が考えられます。順に確認してください。

①制御盤内のヒューズが切れている可能性があります。
→ ヒューズを交換してください。

②制御盤内のサーマルリレーが作動している場合があります。
→ 過負荷の原因を取り除き、サーマルを復帰させてください。

③配線に異常がある可能性がありますので正しい配線かどうか確認してください。
→電気配線工事の必要がある場合は、施工した業者、もしくは弊社に依頼してください。
(弊社が施工していない場合対応できない場合があります)

④モータが故障している。
→モータを交換する必要があります。

※上記対応をしても状況が改善しない場合は、弊社までお問合せください。

コンベアは動いているが搬送物がうまく流れない。

3つの原因が考えられます。順に確認してください。 ①ローラもしくはシャフトが破損している可能性があります。
→ローラもしくはシャフトを交換してください。
※弊社より部品を購入してください。

②フレームが変形している可能性があります。 変形がないか確認してください。
→変形がある場合はフレームを交換してください。
※部品の購入についてはお問合せください。

③ローラ面が傾いていませんか? スタンドの左右の高さが異なっていることが考えられます。
→均等になるように調整してください。
(参照:PDF 「スタンド高さの調整」)

キャリアローラに駆動力が伝達されていない箇所がないか確認してください。(ローラが空回りしている)
この要因については下記の4つがあげられます。
①コンベアによってモータの駆動力をキャリアローラに伝える方式が異なりますが、駆動力を伝えている関連の部品を交換する必要があります。例えば、駆動ベルトの磨耗などが考えられます。
→NR駆動方式(型式NR50, ENR50)の場合はリンクベルトの交換をすれば改善されると考えます。
(参照:PDF 「リンクベルトの交換」)

②駆動チェーンが伸びている。(チェーン駆動方式の場合)
→チェーンのリンクを数個取り外しチェーンを短くします。
※機種により作業手順が異なりますので添付の取説を参照してください。取扱説明書はこのホームページからご覧いただけます。
(参照:CLA取扱説明書「チェーンのテンション調整」P22~P33参照)

※注意)駆動チェーンのゆるみは「オートテンション装置」により自動的に調整されるようになっています。常にこれが機能する状態にセットしてください。セットの要領は機種により異なります。添付の取説を参照ください。取扱説明書はホームページからご覧いただけます。
(参照:CLA取扱説明書「オートテンション装置のセット手順」P13~P16参照)

※機長等の関係でコンベアを分割して出荷をする場合には「オートテンション装置」がセットされておりません。納入後には必ずセットしてください。

③駆動ベルトがゆるんでいる。
→ベルトテンションを調整してください。
※機種により作業手順が異なりますので添付の取説を参照してください。取扱説明書はこのホームページからご覧いただけます。
(参照:WF50取扱説明書「駆動ベルトのテンション調整」P13~P16参照)

④駆動ベルトが蛇行している。
→蛇行調整をしてください。
※機種により作業手順が異なりますので添付の取説を参照してください。取扱説明書はこのホームページからご覧いただけます。
(参照:WF50取扱説明書「蛇行調整」P17~P18参照)

※上記対応をしても状況が改善しない場合は、弊社までお問合せください。

フリクションアキュマフロー(アキュムレーティングコンベア型式: AC-C,EAC)の場合で、搬送物をストッパで止める際、搬送力が強すぎて搬送物を傷つけてしまう。

搬送駆動力が強すぎて、ラインプレッシャ (ストッパにかかる力) が大きくなり、よって搬送物どうし押し合う力が大きくなりすぎていると考えられます。フリクションアキュマフローの場合、シャフトのピン穴が、搬送力の強度別に3~4段階に分かれている構造になっています(内側にいくほど搬送力が強い)ので、ピンを搬送力の弱い方に入れ替えて再度搬送させて様子を見てください。
(参照:PDF 「搬送力の調整」)

※上記対応をしても状況が改善しない場合は、弊社までお問合せください。

フリクションアキュマフロー(アキュムレーティングコンベア型式: AC-C, EAC)の場合で、ローラが空回りする。

スプロケットの内部にあるフリクションプレートに油分が付着して駆動時スリップしてローラが空回りしていることが考えられます。スプロケット部分に油がかかっているなどの状況になっていませんか?
→フリクションプレートおよびスプロケットを洗浄して取り付けなおす必要があります。
( 参照:PDF 「フリクションプレート」)

※上記対応をしても状況が改善しない場合は、弊社までお問合せください。

モータ(減速機)が 1.発熱している。2.振動する。3.異常音がする。

コンベヤの許容搬送質量よりワークの重量が重い。
→搬送物を各機種ごとに定められた許容積載質量のものにする。

モータ(減速機)が故障している。
→モータ(減速機)を交換する。

※上記対応をしても状況が改善しない場合は、弊社までお問合せください。

ブレーキが作動しない ※ブレーキ付きモータの場合

モータが故障している。
→モータを交換する

ブレーキギャップが広い。
→ブレーキギャップを調節する。
※ブレーキギャップの調整についましてはお客さまでは行わないようにし、当社にご連絡ください。

コンベアの詰まり 改善 (チョコ停 ドカ亭) 搬送物の詰まり、停止、滞留

コンベヤで搬送物(荷物等)を搬送中、何らかの不具合で搬送物が予期せぬ停止をしてしまい、その後に運ばれてくる搬送物が次々と停止してコンベア上で詰まりが生じる不具合が起きることがあります。コンベアー上で搬送物が詰まり滞留してしまう不具合(コンベヤの詰まり)として下記の用語が用いられることがあります。


【チョコ停(コンベヤの場合)空転ロス】製造現場において数十秒から数分ほどの生産設備の停止のこと言いますが、コンベア搬送においても使われており、製造工程、物流センターで採用されている搬送システムライン、コンベヤラインなどの搬送設備荷おいて、予期せぬもしくは計画的でない些細で小さな不具合(トラブルや問題)によって一時的に搬送物が停止してしまうコンベア搬送における不具合です。コンベヤに深刻な故障等が無い場合が考えられます。


【ドカ停(コンベヤの場合)】製造現場において1時間以上もしくは数日にわたり生産が停止し空転する状態。コンベヤの故障によりコンベヤ―が停止して搬送物が詰まり滞留してしまう不具合と考えられています。


【予期せぬコンベアの詰まり(搬送物の詰まり、滞留)の原因と対策】
①カーブコンベア上で搬送物(荷物)がスムーズに曲がり切れず、コンベヤガイド等に引っ掛かり停止し詰まり、搬送物が滞留する不具合は、カーブコンベヤのローラ幅が搬送物の幅(W1)と搬送物の長さ(L1)の関係で搬送物の対角線の長さに対してローラー幅が十分ではなく、カーブした時に搬送物がガイド等に引っ掛かってしまうことがあります。既存のコンベヤラインにおいて途中から大きさの異なる搬送物を搬送する際に起きることがあります。ガイドを変更したり(弊社までご相談ください)、カーブコンベアー自体を変更することで解決します。※カーブコンベヤのローラ幅(W)の選定を参照ください。
https://www.meikikou.co.jp/db/conv/
gr/index_h5.html#8


②駆動コンベヤ(パワーコンベア)モータによりコンベアが駆動するローラーコンベアで、一部のローラ(キャリアローラー)の回転が弱く、または完全に回転が止まり、搬送物が停止して詰って搬送物が滞留する不具合。→駆動をローラに伝えているベルト等の接触が十分でない、またベルトの劣化により十分な駆動力がローラに伝わっていない可能性があります。ベルトの交換により改善できると思われますが、ローラ(キャリアローラ)に不具合がある可能性もありますので、その場合はローラ(キャリアローラ)を交換する必要があります。 コンベヤ自体が停止してしまい搬送物が詰まり滞留してしまう場合は、モータが動いていれば、駆動をローラ(キャリアローラー)に伝達している部分の故障です。モータが動いていない場合はモータを交換をします。


③搬送物自体に問題がある場合があります。コンベヤ―のローラ(キャリアローラー)は回転しているのに搬送物の底面がスリップして搬送できず詰まり搬送物が滞留していしまう場合はあります。また、搬送物の底面に凹凸がありローラー間に引っ掛かり、搬送物が詰まって滞留する不具合の場合は、搬送物をトレーやパレットにのせて搬送させてください。搬送物の摩擦係数が低い場合は、ローラ―(キャリアローラ―)にゴムライニングをする方法もあります。 コンベヤ自体をベルトコンベアに変更して対応する場合もあります。


④駆動(モーター)のないグラビティコンベヤ(フリーローラーコンベア)を傾斜させて搬送物を下らせて搬送する場合に搬送物が搬送できず詰まり滞留する不具合。→傾斜搬送はコンベヤの角度、搬送物の底面の摩擦係数、周囲の湿度等で不具合が生じる可能性があります。対策は非常に難しく、簡単に解決ができない場合があります。ブレーキローラーを使用している場合はその故障を疑います。その場合はブレーキローラーの交換を要します。ローラ(キャリアローラー)の不具合であれば、その交換により解決します。


※コンベヤの詰まり、搬送物により詰まり、それによる滞留は、チョコ停、ドカ亭にいずれにおいても生産性に重大な問題を生じさせるおそれがあります。その不具合の原因は様々で、解決方法も様々あります。弊社製コンベヤで不具合が生じた場合はその症状を明確にしていただき、お問合せください。

製品の故障に関するお問い合わせ

トラブルシューティングにない故障につきましては弊社までお問合せください。

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