セーフティローラフロー
万が一ローラに巻き込まれても、すぐにローラの回転が止まる
作業者の安全性を考慮したコンベヤです。
工場や倉庫、物流センターには欠かせないコンベヤ。その周辺では多くの作業者が仕事をしています。近年コンベヤに対する安全性が日増しに高まってきている中、コンベヤメーカはコンベヤの駆動伝達部分にカバーをするなどの安全対策を行ってきました。しかし未だに作業者がローラに巻き込まれる事象もあり、今回このような事象に対応する安全なローラを開発しました。
セーフティローラフローシリーズの特長
- コスト削減、省エネ、しかもエコロジー
- セーフティ ローラの採用により、安全対策としての安全柵やエリアセンサ、安全機器等のコストの削減ができます。電気機器の削減により省エネにも寄与しています。またMC、VRはモータ内蔵ローラ1本で複数のキャリアローラを連動させているのでエコロジーな構造になっています。(FBおよびAC-Cは減速機付モータです)
- 安全な作業環境の実現
- セーフティ ローラ内部のセーフティ機構により、キャリアローラがスリップすることで、万が一の巻き込まれ時、ローラの回転が止まり作業者を守ります。
- セーフティ機構について
- 当社独自のセーフティ機構は、シャフトに取り付けられたスプリングにより、駆動プーリ(駆動力をキャリアローラに伝えている部品)とキャリアローラがフリクションプレートを介して押し付けられている構造になっています。この押し付けている力(摩擦抵抗)により駆動プーリの駆動力がキャリアローラに伝わり回転します。万が一作業者の手などが巻き込まれた時には、フリクションプレートがスリップしてキャリアローラの回転が止まります。
4つの異なる駆動方式をラインナップ
MC セーフティローラフロー
・ローラ径 φ48.6
・最大許容搬送質量 30kg/m
VR セーフティローラフロー
・ローラ径 φ48.6
・最大許容搬送質量 50kg/m
FB セーフティローラフロー
・ローラ径 φ48.6
・最大許容搬送質量 30kg/m
AC-C セーフティローラフロー
・ローラ径 φ48.6
・最大許容搬送質量 100kg/m
・ローラ径 φ57
・最大許容搬送質量 150kg/m
・ローラ径 φ60.5
・最大許容搬送質量 500kg/m
セーフティローラフローの種類
アルミ素材の美しいライン構成ができます。安全性重視、巻き込まれ防止の保護カバー装備駆動伝達部全てを保護カバーで覆い巻き込まれを防止します。(FBはスチールのみ)
フレームの色指定がある場合にスチールタイプをお選びください。安全性重視、巻き込まれ防止の保護カバー装備駆動伝達部全てを保護カバーで覆い巻き込まれを防止します。(全機種共通)
主仕様
駆動 伝達 方式 |
コンベヤ 名称 |
ローラ径 Φ (mm) |
許容 搬送 質量 (最大値) |
コンベヤ フレーム |
型 式 | ローラ W (mm) |
ピッチ | 標準機長 L (mm) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ミシン ベルト |
MCセーフティローラ フロー | 48.6 | 30kg/m | アルミ製 | EMC30-SF | 400 500 600 700 800 |
75 | 750 1500 2250 3000 |
スチール製 | SMC30-SF | |||||||
Vリブド ベルト |
VRセーフティ ローラ フロー |
50kg/m | アルミ製 | EVR50-SF | 100 | 1000 2000 3000 |
||
スチール製 | SVR50-SF | |||||||
平ベルト | FBセーフティ ローラ フロー |
30kg/m | スチール製 | SFB30-SF | 75 | 1200~6000 | ||
100 | ||||||||
チェーン | AC-Cセーフティローラ フロー | 100kg/m | アルミ製 | EAC100 | 400~800 | 75 | 1050~6000 | |
100 | 1000~6000 | |||||||
スチール製 | AC-C100 | 400~800 | 75 | 900~ 6000 |
||||
100 | ||||||||
57 | 150kg/m | AC-C150 | 300~800 | 75 100 150 200 |
1500 (1600※P200時の最小機長) ~6000 |
|||
60.5 | 500kg/m | AC-C500 | 350~1000(0.4kW時) 450~1000(0.75kW時) 500~1000 (1.5kW時) |
|||||
※AC-C500の最小幅(W)はモータ容量で異なります。
※上表の許容搬送質量は最大値です。搬送物の底面の摩擦係数やローラピッチ、ガイドの取り付けなどの諸条件により許容搬送質量が落ちる場合がありますのでご相談ください。
※本コンベヤは、水濡れや油が付着した荷物等は搬送することができません。
※セーフティ ローラ フローは、アキュムレーティングコンベヤとしては使用できません。
搬送速度
型式 | 電源(V) | モータ容量(kW) | 搬送速度(m/min) |
---|---|---|---|
EMC30-SF | DC24 | 0.04 (40W) (モータ内蔵ローラ) |
5 ~ 36 |
SMC30-SF | |||
EVR50-SF | |||
SVR50-SF | |||
SFB30-SF | 三相200 | 0.2 ・ 0.4 | 10 ~ 36 |
EAC100 | 三相200 | 0.2 ・ 0.4 | 10 ~ 36 |
AC-C100 | 三相200 | 0.2 ・ 0.4 | 10 ~ 36 |
AC-C150 | 三相200 | 0.2 | 5 ~ 32 |
0.4 | 5~32(50Hz時)、6 ~32(60Hz時) | ||
AC-C500 | 三相200 | 0.4 ・ 0.75 | 5 ~ 25 |
1.5 | 8~25(50Hz時)、9~25(60Hz時) |
安心・安全な搬送に貢献する「セーフティ ローラ フロー」
工場や倉庫、物流センターに欠かせないコンベヤ。その周辺では加工や検査、荷造りなどの各種人手による作業が行われています。
コンベヤ周辺における作業では、ローラに手や衣服の袖、女性の方では髪の毛が巻き込まれるなど、場合によっては骨折や打撲、怪我やその他重大な災害事例も発生しており、“働く人の安全性の向上”は企業にとって欠かせない対策となってきています。
「セーフティ ローラ フロー」は、万が一のローラ間の巻き込まれ時にローラそのものの回転が止まるため、作業現場の危険リスクを低減することができます。本製品は、ローラ内部に独自のフリクション機構を採用しているため、予期せぬ巻き込まれ時にはローラがスリップし、働く人の身体に関わる安全性を向上することができます。
加えて、「セーフティローラフロー」を採用することで安全対策としての安全柵の設置やエリアセンサ、安全機器などが不要でコスト削減にも寄与するほか、モータを内蔵しているローラ1本で、複数のローラを同時に動かすことができるため、エネルギー効率が高く、環境に優しい商品となっています。
また、本製品は搬送の質量に応じた3つのラインナップと各種シリーズを有しており、お客様の搬送現場に合わせた選択が可能です。
セーフティローラフローシリーズの詳細
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