パレットの種類とコンベア搬送について
(パレットコンベヤ_パレット搬送コンベアシステム、重量物搬送)
パレットには次の種類があります
平パレット、ボックスパレット、ロールボックスパレット、ポストパレット、シートパレット、サイロパレット、タンクパレット等。

平パレットとは
平パレットは、上面の荷物をのせる面が平らで、フォークリフトなどの爪(フォーク部分)の差込口があるパレットです。平パレットは、メイキコウのコンベアで搬送可能です。
※スキッドパレットは、平パレットの一種ですが、パレットの底面の形状がゲタ状になっていて底面に板が無いパレットです。



ボックスパレットとは
ボックスパレットは、一般的には網目の箱型になったパレットで底面に4点の突起物があるため、ローラコンベアでは搬送することができません。平らな板の上にのせることで搬送可能です。キャスター付きで移動ができるタイプもありますがローラコンベアでの搬送はできません。いずれも条件によってはチェーンコンベアでの搬送可能な場合があります。

ロールボックスパレットとは
ロールボックスパレットは、キャスターが付いた箱型のパレットです。ローラコンベアでは搬送することができません。
(参考:メイキコウのシザーリフト「移動式段差解消用シザーリフト 」は、ロールボックスパレット用の昇降装置です。)

ポストパレットとは
ポストパレットは、底面に4つの支柱を持ったパレットで、堅牢構造のため重量物をのせることができます。
積み重ねて棚としても使えます。移動はフォークリフトで行います。底面に4点の突起物があるため、ローラコンベアでは搬送できません。条件によってはチェーンコンベアでの搬送は可能な場合もあります。

シートパレットとは
シートパレットは、シート状のパレットで、プッシュプル装置付きフォークリフトで、バンニング、デバンニングします。コンベアーでは搬送することができません。 平パレットにのせることでコンベアーでの搬送が可能です。


※シートパレットの使い方とプッシュプル装置付きフォークリフトに関する詳しい動画です。
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トヨタL&F様公式チャンネルの「トヨタL&F フォークリフト用アタッチメント プッシュプル」
https://www.youtube.com/watch?v=TTwLPt1M5OY -
ピー・シー・エス フォークリフトチャンネル様「フォークリフトアタッチメント『プッシュプル』」
https://www.youtube.com/watch?v=ooFBi6vIchs
サイロパレットとは
サイロパレットは、粉体、流体を入れて運ぶパレットです。パレットの底面が平らな場合のみ、コンベヤで搬送可能です。
メイキコウはこのサイロパレットを運ぶパレット搬送コンベヤを用いたパレット搬送システムの実績があります。

タンクパレットとは
タンクパレットは、液体を搬送するパレットです。
メイキコウはこのタンクパレットを運ぶパレット搬送コンベアを用いたパレット搬送コンベアシステムの実績があります。

平パレットの種類_素材
平パレットには、木製、樹脂製、アルミ製、紙製があります。
コンベヤ搬送においてはパレットの素材は問いませんが、特に木製、紙製などコンベヤと接するパレットの底面に変形があると搬送できない場合あるので注意してください。パレットの底面に変形がある場合はチェーンコンベヤで搬送可能な場合があります。
パレット搬送コンベア(パレットコンベア)
パレットの底面(コンベヤに接する面)によりコンベヤ(パレットコンベヤ)の種類が変わります。パレット搬送は重量物搬送が想定されます。重量物の搬送に耐えることができるコンベヤが必要です。メイキコウのパレット搬送コンベヤは、許容搬送質量500㎏/m、許容搬送質量1000㎏/mを用意しています。メイキコウのパレットコンベヤの種類はローラコンベヤタイプとチェーンコンベヤの二種類です。


※チェーンコンベア、ローラコンベア、いずれのコンベヤもパレットの底面が平らで変形が無いものでないと搬送することができない場合があります。また、パレットの底面の形状と搬送方向により、搬送可能なパレット搬送コンベヤ、搬送できないパレット搬送コンベヤの種類があります。パレットの底面の形状がゲタ状になっていて底面が無いパレット(スキッドパレット)は搬送方向によりパレットコンベヤがローラタイプからチェーンタイプに変わります。
ローラコンベアで搬送可能な場合(パレット ローラ コンベア)
平パレットなど、パレットの底面が平らで変形が無く、4本以上のローラが搬送底面を受けている事が条件です。

スキッドパレットでは搬送できません(パレット スキッド コンベア)
スキッドパレット(パレットの底面の形状がゲタ状になっていて底面に板が無いパレット)はご注意ください!
ローラコンベアの場合図のようにローラ間にゲタの部分が落ち込んでしまい搬送できません。
※このような場合は、「チェーンコンベヤ」で搬送可能です。

チェーンコンベアの搬送(パレット チェーン コンベア)
平パレットはもちろんの事、スキッドパレットもチェーンコンベアなら搬送可能です。
両サイドのチェーンにパレットの底面がしっかりのっていて支えられていれば搬送することができます。但し袋状のものやシートパレットのようなものは、平パレットなどの変形しないものにのせて搬送してください。


スキッドパレットとコンベアー搬送(搬送方向とコンベアー)

搬送方向Aの場合はローラコンベアで搬送します。チェーンコンベヤでも搬送可能な場合もあります。


搬送方向Bの場合はローラコンベヤでは搬送できない為チェーンコンベヤで搬送します。

パレット搬送におけるコンベア90度方向転換(ダイバーター コンベア直角方向転換)について)
従来は、テーパーローラを使ったカーブ ローラコンベアを採用していましたが、カーブローラコンベアの設置スペースの問題やカーブ搬送時に生じる遠心力によりパレット上の荷物が崩れてしまう問題がありました。そこでメイキコウは、自社製品である昇降装置(テーブルリフトやテーブルリフターと呼ばれる)を用いて、コンベアと組み合わせてコンベア90度方向転換(直角方向転換)する搬送装置をご提案しております。パレットの荷崩れの防止、コンベア90度方向転換部(直角方向転換)による省スペース化を実現しています。
カーブコンベア(テーパー ローラ コンベア)


スキットパレットの搬送における90度方向転換(ダイバーター)についての注意
スキッドパレットを90度方向転換すると搬送方向が変わります。したがって、搬送方向により下図の例のようにローラコンベヤからチェーンコンベヤに変わるのでご注意ください。


単面ブロック型スキッドパレットは、ローラコンベアでは搬送できません。チェーンコンベヤのみ搬送可能です。


※パレットの搬送方向を変えたくない場合90度方向転換部(直角方向転換)にターンテーブルを採用してください。


ローラコンベアを複列に設置して重量物(パレット)を搬送するご提案(パレット ローラ コンベア)
ローラコンベアのローラはローラの幅の長さが大きくなればなるほど耐荷重が落ちます。ローラコンベアを複列にし、パレットの重量を複数のコンベアで受けることで1台のパレットコンベヤで搬送できない場合も搬送が可能となる場合があります。


チェーンコンベアでは、チェーン間にローラコンベアを設置し、重量物であるパレット荷を中央のローラコンベアで受ければ、コンベヤにかかる重量負荷も軽減され、安定した搬送ができます。

昇降装置とパレットコンベアの組み合わせ
昇降装置とパレットコンベアの組み合わせで、効率の良いパレット搬送システムが構築できます。メイキコウは昇降装置(テーブルリフト、テーブルリフターと呼ばれているリフト)シザーリフトとコンベアのメーカーですので、リフトとコンベアを組み合わせた搬送システムを得意としています。


パレット搬送とアキュムレーティング(コンベヤ上でパレット荷を貯める)
パレット荷をコンベヤ上で一時的に貯める機能を持ったコンベヤがあります。(アキュム、アキュームと呼ばれている)アキュム コンベア(アキューム コンベア)には、ストッパー等でパレット荷を止めてパレット荷を止める「ロープレッシャータイプ」とパレット荷を一定間隔をあけてコンベヤ上で貯める機能をもった「ゼロプレッシャータイプ」があります。
また、倉庫などでグラビティ フリー ローラコンベアにパレット荷をのせて貯める方法もあります。メイキコウはアキュムレーティングコンベアを得意としているコンベアメーカーですのでお問合せください。
※アキュムレーティングコンベヤ(アキュム、アキューム)についてはこちらを参照ください。



※メイキコウは、パレット搬送に関する搬送システムを多数納入しております。パレット搬送システムをご計画の際はメイキコウまでお問合せください。